↑ Return to 活動記録

第7回ソフトマター工学分科会講演会・会員総会

    今年度は、ワクチン接種がさらに進むであろうという予測のもと、新型コロナウイルス感染対策への世の中の考え方に合わせるようなかたちで、オンサイトとオンラインの併用で開催する準備を進めました。オンサイトの開催地となる東北大学の行動指針レベル(BCPレベル)が引上げられた場合には、過去2回と同様に完全オンライン開催になる可能性もありましたが、幸いBCPレベルの引き上げは開催当日までなく、当初の予定通り、オンサイトとオンラインの併用開催となりました。
    オンサイトの会場は、東北大学・青葉山キャンパスにある青葉記念会館4階の大研修室としました。昨年度に引き続き、講演会前に会員総会を開催しました。各種会計および事業計画について報告がなされ、その後、次年度の講演会実施についても意見が交換されました。その中で次回の講演会は是非とも懇親会も含め、完全対面(オンサイト)での開催を強く要望する意見も出されました。
    当分科会では、高分子・ゲル・コロイド・分散系等の多様なソフトマテリアルを対象としています。広範な材料を扱う研究者が集う本講演会のテーマ設定においては、本分科会の役員からの意見を大いに参考にさせていただきました。年明け当初から役員に対してアンケート調査を実施し、その結果を集計したところ、第7回においては「自己修復/ネットワーク構造の設計」について聴講したいという意見を多くいただきました。また、「自己修復/ネットワーク構造の設計」に相応しい研究者についても合わせて意見を伺ったところ、高分子分野において独創的な業績を挙げられている先生のお名前が複数名あがりました。いずれも世界最先端で活躍されているご多忙な先生方ですので、当初は、お引き受けいただけるか不安に感じておりましたが、幸運なことにお声がけした4人の先生全員に講演をご快諾いただくことになりました。さらに、東京大学・吉江先生、東京工業大学・大塚先生、大阪大学・高島先生におかれましては、オンサイト(仙台)でのご講演にも了承いただきましたこと、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
    講演会当日の会場には30名を超える参加者が集まりました。参加者は先生方から伝わってくる熱量を肌で感じながら、話に集中していたようでした。最新のご研究も含め、著名な先生方から多岐にわたるトピックスをご提供いただいたこともあり、講演後はオンサイトだけでなくオンライン参加者からも活発に質問が寄せられました。

    先生方からのご講演のあと、最後に分科会副代表・小野先生(岡山大学)から閉会の辞を賜りました。小野先生からは、ご講演いただいた先生方に改めて感謝の意をお伝えいただくとともに、材料・界面部会の次期部会長として、コロナ禍における部会・分科会活動の在り方についてもお話いただきました。
    コロナ禍も3年目となり、学会活動も含めた研究活動のスタイルが再構築されつつあるように思います。本講演会は、完全オンライン開催になる可能性もあったため、1講演あたりの時間を短めに設定しておりました。講演後に講師の先生方との意見交換時間を十分に確保できなかったのは反省点となりますが、この部分については次回以降のプログラム編成に活かしたいと考えております。また、今回のような対面形式の発表スタイルが新たな着想を得る上で大変重要となることは、当日会場にお越しになった参加者には再認識いただいたと感じております。最後になりましたが、今回ご講演いただいた先生方、また参加いただいた皆様に重ねて御礼申し上げます。