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ソフトマター工学分科会とは?

社団法人化学工学会の材料・界面部会の下でこれまで活動してきた「高分子・ゲルテクノロジー分科会」と「自己組織化分科会」を発展的に統合し、平成28年3月1日に新たに「ソフトマター工学分科会」が設立されました。

高分子、ゲル、液晶、コロイドなど巨大分子あるいは分子の集合体として機能を示す「柔らかい」ものを対象としている「ソフトマター」、その「ソフトマター」をいかに作り上げていくかをプロセスに関わるだけでなく、得られたマテリアルの物性やその計測も含めて「工学」という言葉で括って「ソフトマター工学」という分科会名とりました。

この分野には、核生成、核(粒子)成長、相転移、相分離、混合、分散、配向、自己組織化、非平衡ダイナミクスなど分子論や分子設計だけでは片付けられない現象を多く包含しています。これらを解析・計測・制御することは新たな機能性材料の創出や革新的プロセスの構築へと繋がり、材料研究の発展に必ずや貢献できることでしょう。化学工学的な視点は、これらの課題を解決していくために非常に有用であり、本分科会では、そのために産学が協働できるプラットフォームを提供し、今後の世界における材料研究におけるイニシアチブを発揮していきたいと考えています。